インカ帝国首都クスコ

バスで山道を揺られること14時間、クスコにやってきました。特筆すべきは、その立地。なんと、標高3,400メートルに位置する街なのです。普通なら森林限界をゆうに越えてしまいそうですが、ここでは何故か作物の栽培も出来るようです。

クスコの街はすり鉢状になっていて、市街を囲む山の斜面には所狭しと住居が並んでいます。日本人の感覚だと山手に高級住宅街がありますが、ここでは上に行くほど貧しい層らしい。景色は良さそうですが、生活するのは大変そうですね。

クスコすり鉢

標高が高いせいか、ちょっと歩くと息が切れぎれ。あまり無理すると高山病の恐れがあるので、初日はゆっくりして身体を高地に慣らすことにします。おかげで、念のため用意しておいた高山病の薬は二人ともなんとか飲まずに済みました。日本ではダイアモックスという商品名ですが、処方箋が無いと買えません。リマでは薬局で40ソルで普通に買えます。

高山病薬

一晩よく寝たら、眺めを楽しみに出掛けましょう。インカとヨーロッパの融合した街並みは、それ自体が世界遺産。それに加えマチュピチュ観光の拠点となることもあって、観光地として非常に賑わっています。

スペイン系の街なので、街の中心はもちろんアルマス広場。ここを中心に、宿、レストラン、ツアー会社が溢れかえっています。クラブなんかもたくさんあるのですが、トランスが流れる隣でジャンベのリズムが轟いてたりと、ここでも融合文化を感じさせます。

クスコ広場

かつてインカ帝国の首都として栄華を極めたクスコですが、16世紀にスペインに侵略され、街は破壊されてしまいます。しかし、あまりに出来が良かった石の土台だけは残され、その上にスペイン風の建築物が築かれたのでした。

クスコ街並み

これがインカの技術力の象徴、カミソリの刃すら通さないといわれる石組み。日本の城の石組みにもヒケをとりません。中でも最も有名な12角の石は、技術だけでなく並々ならぬ美意識を感じさせますね。

石組みインカ

ちなみにここを征服したスペイン人にやらせるとこんな感じ。これを見たインカ人はさぞかし悔しかったことでしょう。こんな奴らに戦争負けるなんて・・・。

石組みスペイン

かつては世界の文化の中心とまでいわれたクスコですが、インカ帝国としての建造物はほぼ完全に破壊されたそうで、当時の面影を感じるのはちょっと難しいですね。今は観光都市として特化した街。

かつては治安に不安もあったようですが、最近はかなり改善されているようです。街をパトロールする正義の警察車両は、三菱L200!

クスコトライトン

インカ帝国時代の面影を感じるためには、やはりあそこに行くしかありますまい。そうです、明日からはいよいよ空中都市マチュピチュ!

宿主のサンディーがかわいかったらぽちり。

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サンディー

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