空中都市マチュピチュ(後編)

天空に眠る遺跡の素晴らしい偉容を前にして、どこからともなく音楽が流れてくるようです。

ナイフ、ランプ、鞄にー、詰め込んでー。

マチュピチュ遺跡が横たわるのは、ワイナピチュ山とマチュピチュ山に挟まれた尾根。そして実は、この二つの山も登ることが出来るのです。山登らーの我ら、それを聞いては居てもたってもいられません。

空中都市を更なる高みから見下ろしてやろうではありませんか。ここはひとつ、敢えてより高いマチュピチュ山に挑みましょう。いや、お手軽なワイナピチュ入山チケットは人気で売切れだからという訳ではありませんよ。

標高2400メートルにも関わらず、山の入り口はこの茂りっぷり。この様子では、マチュピチュ山頂の飛行石まで木に覆われているかもしれません。

しばらく登ると、見事な渓谷が見えてきました。底には川と線路が見えます。どうやらあれは昨日歩いたスタンドバイミーコースの様です。昨日はずいぶん長く思えた道のりも、上から眺めるとすぐ近くのように見えます。

入山から1時間、いつの間にか結構高いところまできたようです。後ろを振り返ると既にワイナピチュ山すらも目線の下。マチュピチュ遺跡には観光客がわさわさ群がっているのが見えます。

見ろ!人が53oのようだー!

2時間ほどせっせと山道を上り続け、ようやく登頂!標高は実に3,082メートル。

マチュピチュ遺跡もワイナピチュ山も遥か眼下の絶景です。当時の人達も、きっと神事の際にはこの景色を見に来てたんだろうなあ。

と、インカ時代に想いを巡らせ一息ついていたら段々と雲が多くなってきました。遺跡もいつの間にやら雲の中。さらに、雨まで降ってきます。これは急いでレインコートを着ねば。40秒で支度しな!

早足で下山して遺跡に降り立った時には、完全な雨模様。朝の晴れてる内に遺跡を見れてよかった。早起きはするもんですね。

最後に、歴史的な瞬間をオマージュ。firepoicatがよじ登ろうとしているのは、由緒正しい段々畑。1911年、冒険家ハイラムビンガム氏はこの段々畑を登って遺跡に行き着いたそうなのです。こんな神秘的な場所に見事な遺跡が残されているとは。発見した時の感動はひとしおだったことでしょう。

すごいぞー、マチュピチュは本当にあるんだ!

さらに伝説によれば、最後の砦ビルカバンバなるものも、未だ誰にも知られずどこかで眠り続けているとか。そう想像しながら見上げると、周りを囲む山々もまた一層味わい深くなりますね。

空中都市マチュピチュ、噂に違わぬ素晴らしさでした。山の上に突然現れるその姿は、まさに天空の秘境。ぜひ一度は、山登り装備を持って訪れることをお勧めします。

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高山植物

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