最高峰の舞台 WSOPメイン!

WSOP (World Series of Poker) メインイベント。

数あるポーカートーナメントの中でも特別な存在と言っていいでしょう。ポーカーイベントとして圧倒的な注目度を誇るWSOPですが、そのメインイベントの存在感はまた別格です。

1万ドルという高額な参加費にも関わらず、2015年の参加人数は6,420人にも上ります。イベントの注目度があまりに高いため、ファイナルテーブルだけは特別に11月に開催。ここに残った栄誉ある9人はノベンバーナインと称され、その頂点に立った暁には、760万ドルもの大金を手に入れることになるわけです。

ロゴWSOP

まさに、人生を変え得るほどの大金。せっかく博打打ちとしての人生を歩んでいるのです。そんな夢を見るのも悪くないでしょう。

ということで、こちらが歯を食いしばって支払った1万ドルの参加証となります。

参加証WSOP

メインイベント優勝のブレスレットを求めて、もちろん世界中から名だたる一流プレイヤーが集まってくるわけですが、その反面、一攫千金を夢見た道楽プレイヤーが多いのも事実。それどころか実は、業界内では世界でもっともゲームがヌルいトーナメント、と揶揄されることもしばしば。強いプレイヤーであればROI (Return Of Investment、いわゆる利益率) は50%を上回ると言われています。

自分はトーナメントは素人とはいえ、サラリーマンを辞めてからの3年間、ひたすらポーカーに打ち込んで来た身。世界の強豪に遅れを取るつもりは毛頭ありません。取りあえず、心意気は。

満を持して、RioにあるWSOP特設会場に、いざ行かん!

入り口WSOP

ノベンバーナインに選出される、即ちファイナルテーブルに残るためには、7日間かけた戦いに生き残らねばなりません。一日のプレイ時間は12時間超。長い長い戦いの始まりです。

ポーカーのプレイ中はいい意味で金銭感覚をマヒさせるようにしていますが、さすがに10,000ドルの勝負だとドキドキすることは否めません。トーナメントという慣れないフィールドでもありますが、序盤はハンドに恵まれ順調に増えていきます。プレイヤーの傾向もキャッシュゲームとはかなり違うようなので、じっくり観察してアジャストしていきましょう。うーむ、ベットレンジはそこまでタイトなもんなのか。

そして迎えたデイ3。この時点で残ったプレイヤーは1,784人。持ち点は105,700。ぴったりちょうどアベレージぐらいです。優勝するためにはこのスタックを1,822倍に増やさなければなりません。まだまだ道のりは遠そうです。一歩一歩積み上げていきましょう。

デイ3

残り1,000人からが入賞で15,000ドルの賞金を手にできますが、こちとらトーナメントに参加している目的は一発当てるため。入賞なんざ目もくれないぜ!最低限目指すのはノベンバーナインの100万ドルです。

この日もテーブルはソフトで、全体的にタイトパッシブな様子。参加頻度がダントツで高い僕は、おじいちゃんプレイヤーからYou Kamikaze!とリアルに言われる始末。例えばこんな局面。

ハチゴー

Blinds 1000/2000 Ante 2,700
BB (100,000) Hero
MP (100,000) アメリカ人 40歳 ヒゲマッチョ 多分アマチュア

MP 5100 SB fold BB call
Flop (13,600) MP 6,000 BB call
Turn (25,600) check around
River (25,600) BB 15,000 MP call
BB show 8s5s MP muck

この85sは賛否あるかも知れませんが、僕はプリフロップもフロップもコールが一番利益的だと思います。だって充分エクイティあるもん。ベット額はみんな小さくアグレッションも低いので、ポジションの不利もかなり影響が小さくなるし。エクイティのあるハンドはなかなか手放すわけにはいきません。

トーナメントではブラインドスチールが大事、なんて誰しもが言うくせに自分はブラインドを降りるなんて矛盾ですよね。もっとも、インマネ経験ゼロの僕が言っても説得力が全くないのが悲しいところです。

そんなこんなでカミカゼ扱いされながらやってきた残り1,300人の局面。ポジションBBで手にしたのはQQ。

Blinds 1000/2000 Ante 2,700
BB (120,000) Hero
HJ(350,000) 中国系 若い ややルースアグレ チップリーダー

HJ 4,500 BU call SB fold
BB 15,000
HJ 40,000 BU fold
BB ??

4ベットに対してどうするかはかなり悩みました。このタイトなフィールドに於いては多くの場合フォールドが正解でしょうが、相手はテーブルで唯一アグレッションの高いプレイヤー。さらに僕自身のスクイーズレンジは異常なほどに広いこと、相手はチップリーダーであることを考慮すれば、4ベットレンジもある程度広い可能性はあります。ならば腹をくくりましょう。

「喰らえ、カミカゼオールイン!」

スナップコールの相手から出てきたのはKK。ハラキリオールインになってしまいました。

ボードにQは落ちず、そのまま無念の敗退。難しい局面でしたが、当初の目標のノベンバーナインを目指すためにはベストプレイだったと思っています。チップを持っていればその後のプレイで事実上のフォールドエクイティも上がるみたいだし。

戦場から離れ行く通路には、レジェンド級のプレイヤーたちの肖像が。トーナメント業界に疎い自分でも知っているような、超有名人ばかりです。参加費さえ払えば、素人も超有名プロも同じ土俵で勝負することになるのがポーカーの素晴らしいところでもあります。レジェンドプレイヤー達の肖像を横目に、敗者は去ります。夢潰えたり。

レジェンドWSOP

これからはまたキャッシュゲームの世界に戻ります。いつの日かハイステークステーブルに座れるようになって、彼らレジェンドの前に立ち塞がるのを目標に新たに頑張っていこうと思います。バイバイ、WSOP!

兵どもが夢の跡

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