タイには残念ながら公式なカジノはありません。カジノ合法化についてはタイ国会でもしばしば提案されているようですが、実現までには至らないようです。何かを禁止することは簡単ですが、禁止されているものを解禁する労力はその何倍も掛かるというのはどの国でも同じなのでしょうね。
しかしながら、実際のところタイではギャンブルはかなりの人気。公式なギャンブルとして競馬や宝くじは認められています。そして何よりもこれ。
タイの国技ムエタイは、実は一大ギャンブルなのです。試合が始まれば、現地のスタジアムはまさに鉄火場の雰囲気。表向き興行側は試合を提供するだけで、あくまでも客同士が勝手に賭けているだけ、という体裁を取ってはいますが、ムエタイが実質ギャンブルであることに異を唱える人はいないでしょう。日本でパチンコを法的には賭博ではなく遊戯と解釈しているのにも似ていますね。
こちらは開館前の受付。英雄達の古びた写真がいい味を出しているのです。
試合中はとにかくもの凄い熱気。もちろんムエタイ賭博で生計を立てている人もいるらしい。そこかしこでたくさんの胴元が色んな形式で勝負を受け付けているので、アービトラージが成立しそうな気もします。機会があれば研究してみたいものですね。
さて、そんなタイでのポーカー事情はさすがに盛んとはいえませんが、世界のどこにでもポーカー愛好家はいるものです。そんな愛好家が集まる場所があるとの耳寄り情報をポーカー仲間が教えてくれたので、思い切ってちょっくら覗いてみることにしました。
オーナーさんに連絡を取ってみると、親切にホームゲーム開催の案内を送ってきてくれます。場所はバンコク市街からほんの少し離れた閑静な住宅街の立派な一軒家。到着するとスタッフの男の子がサワディカ~と暖かな笑顔で出迎えてくれます。
(なお諸事情により写真はバンコクねこカフェに差し替えられました。
受付にはホワイトタイガー風こわもてにゃんこ。)
家の中に入ると、広いリビングがポーカー仕様になっていて結構な賑わいです。テーブル3台+αとプレイヤーも20人ほどはいるでしょうか。みんな和気藹々としてポーカーに興じています。
(諸事情により写真はねこカフェです。
こちらの店内も立派な造りで、和気にゃごにゃごとしています。)
さすがホームゲームにわざわざ集まってくるだけあって、みんなポーカーが好きそうな人ばかり。格別強いプレイヤーはいないようですが、平均レベルは決して低くはありません。やはり根が真面目なタイ人、プレイスタイルもきちんとしているようです。
(諸事情に・・・略。毛並みも良く立派なねこスタッフさんばかり。
オーナーが有名な女優なせいか、客も美人さんがいっぱい。)
気になるステークスは基本50-100バーツは毎日開催(1バーツ≒3.3円)。希望者が集まれば、500-500バーツなども立ったりします。タイの安い物価を思えば結構お高めですかね。
(ねこカフェ料金は入場料2時間、
ケーキ、コーヒーがセットになって260バーツ。安い)
ちょっと不安にも思いながら訪れたホームゲームでしたが、非常に居心地のいい空間でした。おいしい手作りタイ料理なども振舞ってくれます。
とはいえ、あくまでもここはホームゲーム。敢えてオススメは出来ませんので悪しからず。
ポーカーホームゲームGutshot (https://www.facebook.com/PurrCatCafeClub/)
一方、ねこカフェは世界でもトップクラスのクオリティ。かなりオススメです。