インドにしてインドにあらず、ゴア

スリランカを離れ、今回の旅もいよいよこれからが本番。かの悪名高き国、インドに突入です。エジプトと並び三大うざい国の一角を占めるインド。観光客がカモにされた逸話を挙げだせばキリがありません。心して掛かるとしましょう。

とはいえ我らが最初に訪れるのは、インドにしてインドにあらずと言われる、ゴア。ここならばインド初心者の我らもなんとか適応できるはず。インドの中でも最も裕福な州の一つで、ビーチリゾートとして世界的にも人気の地です。

ちょっと前まではVISA取得が面倒なことでも有名だったインドですが、現在はインターネット上で比較的簡単に取ることが出来るようになりました。ありがたや。

ゴアは20世紀半ばまでポルトガル領だったことで、独特の文化が育まれています。インドにありながらキリスト教徒が多く居住しており、立派な教会が立ち並んでいる街はミニポルトガルの様相。

特徴的な髪型で日本でも非常に有名なこの方、聖フランシスコ・ザビエルは、実はここゴアが終焉の地。彼の遺体は今でもゴアの教会に安置されています。

しかし、これらはあくまでポルトガル時代の産物。世界遺産として観光名所ではありますが、ゴアのほんの一面に過ぎません。

現代のゴアと言われて思い浮かべる代表的なものは、ビーチ、サイケデリックトランス、そしてカジノ。南国ビーチの開放的な雰囲気は多くのヒッピー達を引き付け、ヒッピーの楽園とも言われています。しばらく前と比べればかなり健全化されたそうですが、アンジュナビーチの露天を歩けばまだまだそんな空気を感じます。

てくてく歩いていると四方から声が掛かります。ハッパ、ハッパ。クサ、チョコ、アルヨ。偏った日本語ボキャブラリーだけ多いな、おい。

そしてもちろんインドといえば牛。ビーチだろうが歩道だろうが至るところに現れます。ノラ犬と全く同じようにノラ牛がうろうろしているのです。肉好きaileenがヨダレを垂らしそうな顔付きで見つめるので、さしものノラ牛も困惑していますね。我々はヒンドゥー教徒ではないぞ、気を付けたまえよ。

ファイヤーダンサーもすぐに見つかります。さすがレイブパーティーの本場といったところ。まだ日が暮れる前だというのに、暗くなるのが待ちきれず独りファイアーポイで踊り狂う兄ちゃん。この調子なら夜にはたくさんの火の玉が舞うことになりそうですな。

日が沈んで立ち並ぶオープンエアのクラブも光と共に爆音のゴアトランスを轟かせています。それっぽくなってきました。さあ、夜が更ければどんだけ盛り上がるんだ。見せてもらおうか。

波の音を聞きながらゆったりビールを飲んでいると、のんびりとした気持ちのいい時間が過ぎていきます。あれ?確かに気持ちいいんだけど、なんか想像とちょっと違いますね。あたりはすっかり暗くなったというのに、なんというか健全すぎませんか。どうやら近年の取締り強化により、ビーチでは深夜パーティーが出来なくなったので、パーリーピーポーは今は店に集まることになったらしい。ビーチは健全のんびりまったりムードです。

まあいいでしょう。せっかくゴアに来たので立ち寄ってはみましたが、実のところを言えばトランスなんて軟弱な音に興味は無いのです。音楽なんてロックに決まってんだろ!

ビーチを後にし、我らギャンブラーにとってはこれからがゴア本番。いよいよカジノに乗り込んでやることにしましょう。

昼間のビーチではなんと凧揚げ大会

ゴア凧大会


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です