インドでマナーのあり方について思う

不安いっぱいだったインド旅でしたが、大きな事件もなく無事終了です。インドでトラブルにも会わず帰るとは旅人としてたるんどるという気もしますが、まあ無事に越したことはありません。ギャンブラーは現金をたくさん持ち歩いてるので特に気を付けないといけないですしね。

短期間の滞在でしたが、インドを一言で表すと月並みな表現ですがやはり、混沌。

インド高台

まずはとにかく人、人、人。人口は約12億とされていますが、そこはインドのこと、どうせ適当な数字なのでしょう。とにかく人が多い。そして彼らがそれぞれ自分勝手に生きています。全てが適当なこの国には、ルールも時間も順番も約束もあって無いようなもの。神経質な僕のような人間から見ると、真面目に生きたほうがよっぽど楽だろうにとすら思ってしまいます。

とはいえ、基本的には善良なのもインドの人々。道を尋ねれば、誰しもが親切に教えてくれます。そう、例え彼自身が知らなくても教えてくれるのです。適当な道を。

インド雑踏

どうも悪気は無いらしく、知らないと答えるのは申し訳ないので、彼らなりに精一杯の対応をしているつもりらしい。いや、気持ちはともかく、めちゃくちゃ迷惑だし!ちなみにGOAでポーカーのレーキについて4人のディーラーに尋ねたところ、全員違う答えが返ってきました。万事この調子で、適当さに掛けては圧倒的世界一でしょう。

人で溢れかえるインドですが、人以外にも色んな動物がいます。今回実物の写真を撮り損ねてしまいましたが、象はインドが本場。こちらは空港の象像。さすがに街中で見かけることはありませんが、ちょっと郊外に行くと水浴びしてたりします。

インド象

街中には犬、馬、ヤギ、サル。ねこはあんまりいません。残念です。さらにはえらくぶさいくな生き物に遭遇。ロバじゃ無さそうだし、羊なんでしょうかね?顔はラクダっぽい。飼われているのか野良なのかも不明な謎の生物です。

インドぶさいく

そしてもちろん、インドといえば牛。ホントにそこら中を我が物顔で闊歩してます。ヒンドゥー教では聖なる動物とされて調子に乗ってますね。

インド牛

インド料理のレストランは牛肉はもちろん出しません。それどころかインド人の3割は純粋なベジタリアンらしく、ほとんどのレストランでベジとノンベジがそれぞれ用意されています。何しろマクドナルドにもベジタリアンメニューがあるぐらいです。しかも売れ筋らしい。

世界には禁忌とされる食物が様々ありますが、無宗教の僕にはなかなか理解しがたい感覚ではあります。殺生禁止として肉を食べないといっても、植物は生物として認めないのか、とか。どうしても非合理な枷と見えてしまうんですよね。日本はおそらく世界で最も多彩な食材を食べる国。さらに生食も厭わない文化でもあります。この点、日本に生まれて良かったと心から思います。

人間は食物連鎖の頂点です。ピラミッドの上から下まで全てを食べてこそ万物の霊長。その矜持を持って牛でも豚でもパクチーでも牡蠣でもクジラでも、おいしく頂きましょう。

いただきます

インドの食事は半分以上をカレーが占めていますが、味は結構多岐にわたっていて、意外と悪くありませんでした。ただ驚愕なのはその食べ方。ご存知の方も多いと思いますが、インドではカレーライスを右手で直接つまんで食べます。左手はテーブルの下に置いたまま。これはインドではきちんと作法に則った食べ方なのです。

日本の風習からはかけ離れていて正直あまりいい気持ちはしませんが、不快に思うのも勝手な話。彼らにとってみれば当然のマナーに従っているのです。スプーンでカレーをすくいながら、どんなマナーも所詮はローカルルールでしかないんだということを実感。文化が違えばマナーが変わるのは当たり前ですね。

マナーを身に着けておくのは紳士として当然の心掛けではありますが、他人に対してはそれを押し付けずに済むよう、大らかな心を持っていたいものです。そういう寛容さについては、このインドという国は偉大であると言えましょう。

インド国旗

おっとしかしながら、世界共通でのマナーというものもわずかながら存在します。このブログの読者であれば一度は顔をしかめたことがあるでしょう。そうです、ポーカーでの不要な遅延行為です。この世界で唯一普遍的なマナー違反行為は、いかなる時でも犯してはなりません。万が一プリフロップのフォールドにわざと10秒費やすなどした暁には、寛容なインド人に助走をつけて殴られてしまいますよ。お気を付けください。

さて、この後はネパールに少しだけ寄ってから、旧正月のマカオに乗り込んでやるとしましょう。

インドはやはりタタ社ナノとマルチスズキ

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