ネパールはいいぞ

インドを離れてやって来たのはネパールの首都カトマンズ。インドと中国に挟まれた後発開発途上国で、一人当たりGDPは700ドル程度と経済的にはまだまだ未発展ながら、カジノは立派なものがあるらしい。ポーカーもあると聞いているので、寄って行ってみることにしましょう。

カトマンズはヒマラヤ山脈の麓に位置し、標高1400メートルの山岳地帯で結構寒い。というより南アジアの南国にいると忘れそうになりますが、冬が寒いのは当たり前でしたね。

空港からホテルに向かうタクシーでは何故か旅行社の兄ちゃんが同乗して営業を掛けてきます。また怪しいガイドか、と反射的に身構えたものの、人懐っこい笑顔でどうにも善人オーラを放つ兄ちゃん。しかも日本語はペラペラ。なんでも日本で5年、ロンドンで4年勉強した後に、故郷のネパールに戻って旅行社を経営しているらしい。

我らは旅先でパッケージツアーを使うことはほとんどありません。時間には余裕がありますし、ネットで調べて自分で手配すればほとんどの場合は事足りるからです。しかし今回は、その兄ちゃんの勧めるままパッケージツアーを頼んでみることにしました。何故かというと。

人を信用することに飢えていたのです。

インド観光中は、まさに人を見たら泥棒と思えの精神で気を張っておく必要がありました。これは精神的に結構疲れます。ここは一つ、癒し系笑顔の兄ちゃんを全面的に信用してみましょう。実際きちんとした対応で明朗会計、その後5日間、心地よくネパール観光をすることが出来たのでした。人を信用できるって素晴らしい。

まずはカトマンズの世界遺産巡りから。ネパールで最も多いのはヒンドゥー教ですが、チベット仏教とも合わさってインドのヒンドゥー教とも違う独特の雰囲気があります。街のいたるところで見かけるのは眼の紋様。ちょっとコミカルな感じも受けますが、これはブッダの眼を表している神聖なものらしい。

カトマンズブッダアイ

ヒンドゥー教では、墓を作りません。火葬したのちに遺灰は河に流されます。この葬儀によって魂が肉体から解き放たれ、輪廻転生すると信じられているのです。川沿いのヒンドゥー寺院では常に葬儀が執り行われていて、死生観というのを考えさせられて非常に興味深いものでした。

ヒンドゥーには、サドゥと呼ばれる俗世を捨てた修行者の方々がたくさんいます。なお、写真を撮るのは問題ないがチップを渡すのがマナーらしい。えらく俗っぽい気がしますが、生きていくのに幾ばくかは先立つものが必要でしょうしね。観光用のパフォーマンスと言うわけでもなく、宗教的な重要な文化の一つらしい。インドとネパールで500万人のサドゥがいるらしいですが、それだけいれば世捨て人だけで国が作れるレベルですね。

ご記憶の方も多いでしょうが、2015年4月、ネパールで大きな地震がありました。街並みや寺院もかなりのダメージを受けたそうですが、一番のダメージは観光客が減ってしまったこと。僕らにできる最良の支援は寄付などではなく、現地に行って遊んでギャンブルして金を落とすことだと言えましょう。

カトマンズ地震

ネパールはカトマンズだけの予定でしたが、第二の都市ポカラが非常に人気で、ヒマラヤの絶景に囲まれたきれいな街らしい。サラリーマン時代に山登りを趣味としていた我らとしては、黙っているわけには行きません。旅行会社の兄ちゃんにローカル飛行機を手配してもらい、3日間だけポカラ小旅行に繰り出すことにしました。飛行機で30分程ですぐに到着。世界で唯一四角形ではない、ヒマラヤ山脈を形どった国旗が迎えてくれます。

ポカラは何といってもヒマラヤトレッキングのベースとして名を馳せた街です。かつては旅人沈没の地としても名高かったそうですが、近年は観光地として発展して物価がかなり上がってきているらしい。それでもまだまだ安いですけどね。ディナーに1,000円出せばかなり豪華に食べられます。

驚いたことに、食事はどこで食べてもかなりおいしい。ちょっときれいなカフェやレストランで出されるメニューは、日本で出してもおいしいレベル。これはもう褒め言葉として最上級です。素材は質素ながらここまでおいしくなるとは、感動すら覚えました。ネパールの爪の垢を煎じてアメリカに飲ませたい。

もちろん登山道具など全く持ってきていないので、さすがに山登りは控えざるを得ません。代わりに片道1時間程度の山道をなんちゃってトレッキングに行きますが、鈍りまくった身体ではこれでもかなり必死。山頂のカフェに辿り着いた時には二人とも息も絶え絶えです。それでもヒマラヤの絶景が疲れを吹き飛ばしてくれる・・・はずだったのですが、この日は曇り。うーん残念。

結局ポカラ滞在中は天気に恵まれず、ヒマラヤの絶景を眺めることは叶いませんでした。もう少し居たかったのですが、次の飛行機は取ってしまっています。いつの日か、アーリーリタイヤしてヒマラヤトレッキングに挑戦しに来ますよ。あいるびーばっく。

ネパールは予想外に気に入った国になりました。ご飯はおいしいし、のんびり楽しく過ごせそう。そんなネパール人である旅行社の兄ちゃんがちょっと寂しそうな笑顔で放った言葉が印象的でした。

「日本はいいよね、でも東京の人、あんまり幸せそうじゃ無いよね。幸せは大事だよ。」

否定しきれないのが悔しいところです。愛国者の僕としては、日本でももっと幸せな生活が増えてほしいですね。どうすればいいかなんて簡単でしょう。ポーカーライブキャッシュゲームが日本で解禁されればいいのですよ。

さて、観光しながらも夜はもちろんカジノに。カトマンズにはかつて7箇所ほどのカジノがあったものの、どうやらその半分以上はクローズしてしまっている模様。ようやくポーカーテーブルのあるカジノCasino Royaleを発見。どうやら、現在のネパールではここしかないらしい。ポカラでもカジノ自体が最近クローズしてしまったらしいですね。

原則ネパール人は入場禁止だそうですが、現地の人もおそらくこっそり入っているようです。テーブルゲームには人が群がっておりなかなかプレイができないほど。ポーカールームは1卓のみで、中国系の観光客がメインのようです。プレイレベルは低めで、よくある典型的なローカルポーカールームという感じですね。

タイ、スリランカ、インド、ネパールと周った今回の南アジア旅でしたが、ポーカーの時間はあまり確保できませんでした。ステークス高いとこに限って負けたおかげで、僕はトータルちょっとマイナス。aileenはびしっといい数字を叩き出せましたね。グッジョブ。び、BB換算では僕だってプラスなんだからね!

firepoicat : -9,000円 / 50h
aileen         : +130,000円 / 32h

今回の南アジアは、敢えてポーカーのために訪れるようなカジノはありませんでしたが、それでも世界のどこへ行ってもプレイできるというのは素晴らしいことですね。ポーカーはまさにグローバルな趣味です。

さて、これからはマカオ。旧正月の狂騒で一攫千金を狙ってきます。現地でお会いする方々は、お手柔らかにお願いします。

第九章 南アジア旅ルート

~ ネパールのポーカールーム事情 ~

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