ショパンはポーランドの誇り

リトアニアのビルニュスから快適バスで移動すること8時間半、ワルシャワに到着♪朝6:00出発でほとんど爆睡していたのであっという間でした。

さすが人口170万人のポーランドの首都なだけあって都会の風情が漂いますが、旧市街へ足を運ぶとそこはうって変わって中世の景色が広がります。こちらは王宮前広場。巨大クリスマスツリーがきれーい♪

あれ?でも、中世のものの割には何となく綺麗なような?調べてみたらなんと第二次世界大戦でドイツ軍によって二度も爆破されて瓦礫の山となったものを細部に至るまで厳密に再建されたものだったのです!なんと。

「意図と目的をもって破壊された街並みは意図と目的をもって復興させなければならない」という信念と「失われたものの復興は未来への責任である」という理念の下、ポーランド人自身によって元通りの姿が復活したのです。ポーランド人の祖国愛と揺るぎない信念の強さを感じさせられますね。

こちらはオレンジ色の外壁が目を引く旧王宮。外観は地味目ですが中に入ると大戦中に避難していた貴重な絵画や装飾品も数多く展示されています。当時の王族や貴族が優雅に暮らしていた様子が目に浮かぶような豪華な内装です。

aileen「こんな煌びやかな生活してみたいわ~♪」
firepoicat「ポーカー勝ちまくればこの生活も夢じゃない!」

王宮近くの旧市街広場に行ってみましょう。中心には何やら銅像がありますよ。剣と盾を持った人魚像です。なかなか強そうですが、aileenにかなうと思ってんのか!ガオガオ!

(写真消えちゃった)

ワルシャワを気に入って住み着いた人魚が住民から大切にされる代わりにワルシャワの街を守っているという昔話からきているようです。だから人魚には似つかわしくない剣と盾を持っているのですね。市の紋章や公共交通機関のマークに使われて親しまれているようです。

広場を抜けていくと赤レンガで造られた円筒の砦バルバカンがずっしりと構えています。もちろんこちらも戦争で破壊されたものを再構築したもの。綺麗に復元されていますね。今にも要塞の上や塔の窓から兵士が弓矢を射ってきそうです。まぁもっともaileenにかかれば骨付き肉を一振りで破壊できそうですけどね!グワシャーンっと!

再びプラプラと散策していると今度は天球らしき球体を持った銅像が。すると科学大好きなfirepocatが「これはもしや!」と興奮しはじめます。そう、こちらはポーランドの偉人の一人、コペルニクスです。

当時主流だった天動説を覆す地動説を唱えたお方なのです。銅像の隣にはクリスマスの装飾かと思いきや太陽を中心に惑星が公転するオブジェが飾られていてカッコイイ!

お次はちょっと足を延ばしてワジェンキ公園へと参りましょう。と思いきや、firepoicatは例のごとく風邪でダウン。大事を取って一人ホテルでお留守番です。もやしっ子め。

ワジェンキ公園はヨーロッパでも最も美しい公園の一つとして知られていて、ポーランド人に人気の憩いの場。漫画「ピアノの森」でも度々登場する公園で気になっていたのです。オフシーズンで人も少なく、うす曇りの空がもの寂しく見えてしまいますが、夏には緑の木々をバックに池の中心に建つ水上宮殿が白く映えて美しそうですね。

水上宮殿はその名の通り池の中にあるのですが、宮殿前の池も寒くて凍っています。普段は池に浮いている水鳥も氷の上をペタペタ歩き回ったり、座り込んだりしています。うひょ~寒そ~!

公園には水鳥だけでなく何故かインド原産クジャクも。尾羽を広げていのる美しい姿が見たかったですが、さすがの寒さに縮こまってこんなに小さくなってしまいました。きっとインド出身にこの寒さは堪えることでしょうよ。

aileenとテルトロールがベンチに座っておやつのクルミを食べていると、どこからかカサカサと。野生のリスさんが近寄ってきました! やはり大好物のクルミが気になるようです。

しばし近寄ったり離れたりを繰り替えして様子見をしたのち、意を決しておねだりにやってきました。「クルミちょーだい。」 可愛い!!

何度もクルミをあげていると我々にも慣れてきて、手から直接取って食べたり、体を登ってきたりします。ついにはテルトロール本体の頭の上にまで登ってきました!大きく安定していて座り心地も悪くなさそうですね。

aileenがリスに興奮している一方で、もう一人の同行者しゃむにゃむは公園に広がる一面の雪に子供の様にはしゃいでいます。宮崎県出身の彼にとってはこれほどの雪景色は珍しいのです。大きな雪玉を作ることができてとても満足そう。

こちらは公園内にあるショパン像。ポーランド出身で一番有名な偉人でしょう。夏には毎日野外コンサートが開催されていて夏の風物詩となっています。緑に囲まれて生で音楽を楽しめるなんて気持ちよさそうですが、残念ながらか今は冬。ショパンを聞くためには夜のコンサートを待たねばなりません。

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いよいよ本日のメインイベント、ショパンゆかりの場所を訪れていきます。もやしっ子firepoicatも、ショパンを外すわけにはいかないと頑張って復活してきました。

こちらは若いころのショパンが通っていた聖十字架教会。ポーランドは98%がカトリック教徒で、この日も敬虔なカトリック信者が熱心に祈りを捧げています。

教会内を見学していると上品そうなお婆さんが近寄って来て 「もうショパンの心臓は見た?こっちよ」 と案内してくれます。そう、ここの教会には祖国を愛するショパンの心臓が安置されているのです。

祖国を愛した彼でしたが、20歳でポーランドを離れてから二度と戻ることが叶わず、パリで亡くなった彼の遺言で心臓だけはワルシャワに戻ってきたのでした。

お次はショパン博物館。隣にはショパン音楽アカデミーがあり、学生たちが楽器の練習をする音が聞こえてきます。博物館内にはショパン自筆の楽譜や手紙、ヨーロッパ演奏周遊時の様子が展示されています。

楽譜だけでなく、実際に使っていたピアノも展示されています。ピアノの周りにはヨーロッパ風の椅子も置かれていて当時ショパンが演奏していたサロンはこんな雰囲気だったのでしょうか。

子供の頃から天才少年と言われたショパン。こんな才能を発掘したパトロンの人は、どんどん成長して有名になっていく様子を間近で見て誇らしくなれそうですね!aileenもポーカーの天才少年を見つけてパトロンになりたい。

ショパンの歴史を学んだところで夜はコンサートに行きましょう。ワルシャワでは観光客でもお手軽に楽しめるショパンコンサートが毎晩開催されているのです。若いながらもヨーロッパ各地でコンサートを開催しているというプロが登場し演奏が始まります。

事前に有名曲は予習していきましたが、この日演奏した中で最も簡単なのが「別れの曲」という、超絶技巧の曲ばかりの選曲。鍵盤の上を凄まじい勢いで手が交差したり、指が動いていきます。いったいこれほどの曲を弾きこなすにはどれ程の練習をしていることやら。想像するだけでも頭がさがります。若手と侮るなかれ、ほんとうに素晴らしい演奏でした。

いつものようにこの後はカジノへ繰り出しますと言いたいところですが、ポーランドのカジノにもポーカーはあるものの、どうやらキャッシュゲームは無く、トーナメントばかりだそう。トーナメントばかりとはどうなっとるんだ!!ということで、firepoicatの体調も悪いことだし、ワルシャワでのポーカーはお休み。

次のとうとう今回の旅の目的地プラハ!

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