
これにて、当初に予定していた主な南米観光は一段落です。ギアナ高地やパタゴニアも行ってみたいのですが、治安や日程の都合で今回は見送り。また機会を作って改めて来ることとしましょう。
さて、帰国までは後2週間。残る予定はそう、もちろんポーカーです。減る一方だった我らのサイフを膨らませてみせようじゃないですか。
ということで、プエルトイグアスの村からは一路、飛行機でモンテビデオへ。ウルグアイの首都です。ルーマニアではありません。
なんだか、凄く久々に都会にやってきた気がします。ウルグアイはかなり経済的にも発展していて、物価は高く治安も良い国。モンテビデオ市街になるとほぼ日本と変わらない物価です。
マクドナルドなんて日本より高いですからね。ビッグマックセット220ウルグアイペソは約1,000円。こんな高級品食えるか!
カジノがあるのは街中央の独立広場すぐ近くのラディソンホテル。久しぶりのカジノに意気込んで向かうものの、この佇まいではどうにもポーカーは期待できなそう。写真からもガッカリ感がひしひしと伝わってきますね。
ポーカールームは確かにありましたが、案の定、夜なのに誰も人はいません。週末には一応テーブルが立つそうですが、いかんせん今日は月曜日。

空港近くのカジノにもポーカールームはあるようなのですが、こちらもどうやらトーナメントをやっているだけらしい。うーむ、ポーカーはアルゼンチンまでお預けということで、軽く観光にでも繰り出しますかね。
街を歩いていると目につくのが、マテ茶。公園でマイカップとマイ水筒を持ってマテ茶タイムを楽しむ様子がそこら中で見られます。通り沿いの露店もこの品揃え。これでビタミンとか栄養補給をすると言われるほど、ウルグアイ人は飲みまくるらしい。

大通りに人だかりが出来ていると思ったら、路上チェスをやっています。ちゃんとチェスクロックも置いて、3分切れ負けの早指し勝負。いくら賭けてるのかは分かりませんが、みんな凄い気迫で駒をボードに叩き付けてます。さながらハチワンダイバーの勢いです。チェスも覚えたいなあ。
モンテビデオは、ほどほどに都会、そこそこに南米、ちらほらとヨーロッパという様子。悪くない街ではあるんですが、旅人としてはちと見どころに欠ける感じでしょうか。
さてさて、モンテビデオからバスで移動すること2時間半、コロニアデルサクラメントに到着。ここからフェリーに乗ればアルゼンチン ブエノスアイレスに行けますが、この街には世界遺産があるということなので、一泊して観光していくことにしましょう。
街路樹と石畳のヨーロッパ風の街並みそのものが、世界遺産。
この街はスペイン領とポルトガル領を歴史的に行ったり来たりしているそうで、その双方の建築が混在した街並みが世界遺産として認定されたそう。たしかに風情のある街並みではあります。
小さい街なので、2時間ほど歩けば、世界遺産の街並みは全部見て周ることができます。プチスペインって感じ。 あとは灯台があったり、古い城壁があったり。
・・・正直に言ってしまいましょう。微妙です。歴史も知らずに言うのは失礼かもしれませんが、世界遺産として保護するまでの価値があるのかは果たして疑問です。
そもそも世界遺産とは自然や文化の保護を目的とするものですが、現実的な話として、観光地としてのハク付けにもなります。ですが現在世界での登録数は1,000件以上。世界遺産の肩書だけで観光客が押し寄せてくれる訳ではありません。
なまじ世界遺産として登録されてしまったがために、それに囚われて繁栄の努力を怠った街。そんな印象を受けてしまいました。ブエノスアイレスからも近いこの立地、きっと他の発展の仕方もあっただろうに、と思わないではいられません。
その象徴がこの立派なビジターセンター。全然人がいない上にスペースも持て余して、ロクに機能していません。まさに日本の箱モノ行政と同じ匂いをぷんぷん感じます。
我らが日本でもつい最近、気になるニュースがありました。「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産勧告との報です。実際に認定までこぎつけるのかは分かりませんが、僕にはその末路に、ここコロニアの風景がダブって見える気がします。
そんな物悲しくも爽やかな木漏れ日の中、カジノもありました。残念ながらポーカーは無し。この街が生き延びるために、ポーカーを流行らせて南米のラスベガスを目指してくれないかな。
結局ウルグアイでのポーカーは叶いませんでしたが、ブエノスアイレスには間違いなくポーカーがあることは調査済み。いよいよ南米最大の都市、ブエノスアイレスに乗り込みます。
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