イタリアの飛び地カンピオーネ

カジノの無いミラノでは観光してゆっくりする予定でしたが、実は車で1時間程の場所にカジノがあるという情報を入手してしまいました。しかもポーカールームもあるらしい。となればもう条件反射のようなもの。ポーカー旅人たる我らが訪れないわけにはいきません。

ちなみに一緒にいたポーカー仲間たちはいったんモナコで解散し、みんなそれぞれホームとしているカジノへ帰っていきました。長らく旅路を共にしたテルトロールも、日本を飛び越えてそのままラスベガスへ。ということで、我ら二人だけで乗り込んでやることにしましょう。

カジノのある街の名はカンピオーネ。実はここ、周りを全てスイス領に囲まれた、いわゆる飛び地になっているのです。ルガーノという街の南東、国境で囲まれた部分。この長さ3kmにも満たない小さなエリアがカンピオーネなのです。

大都市ミラノから少し離れてルガーノ湖に差し掛かると、もうそこは雄大な山と湖の世界。ヨーデルが響き渡りハイジが走り回ってそうな雰囲気です。

スイスの物価はヨーロッパの中でも飛びぬけて高いと聞いていましたが、この日はちょっと山間のホテルに泊まって、1万円ぐらい。この辺りは郊外である上にイタリアに近いせいか、それほどでも無いようですね。街はのんびりした中にも厳かな感じが漂っています。

ルガーノ塔

カンピオーネは街としては小さいそうなので、まずは湖対岸に位置する街ルガーノに行ってみましょう。スイスの中では10番目ぐらいの人口を持つ都市で、湖畔の瀟洒な保養地。

ルガーノ噴水

スイスはEU非加盟で公式通貨はスイスフランですが、ここにはイタリアからも多くの人が訪れるのでユーロももちろん使えます。レストランではおいしいパスタやピザが食べられますし、スイスに属しているとはいえ文化的にはイタリアの影響が大きいようです。ちなみに言語もイタリア語。

この日は残念ながら雨模様でしたが、天気のいい日は湖畔が気持ちよさそう。

ルガーノ湖畔

街中はショッピング街も充実しており、一流ブランドがずらり。とはいえ1時間ちょっとで世界最大のファッション都市ミラノに行けちゃうんですけどね。モナコで敗北を喫したfirepoicatは何も買わずトボトボと歩き回るのみです。

散策しているとばったりカジノが。なんだかんだ言ってもヨーロッパはやはりカジノの数はとても多い。ただ規模が小さいものが多いのですが、これはなかなか近代的で大きな建物です。

覗いてみるとポーカーテーブルもあって期待が膨らみますが、キャッシュゲームはあまり盛んではないらしい。この日は夜20:00からデイリートーナメントがあるようですが、そろそろ今回の視察本命であるカンピオーネに向かうことにしましょう。

車で橋を渡りルガーノ湖の対岸に向かうと、イタリアの国旗が掲げられた門が。いよいよここからはイタリア飛び地に入るわけですが、特にセキュリティなどがあるわけではなく、門の脇の道を素通りするだけです。

ここカンピオーネには公営カジノがあります。というより、カジノぐらいしかありません。後はホテルなどの保養施設がいくつかあるだけ。ルガーノほどに散策する街もなく、収入のほとんどを一つだけのカジノが産みだしているそうです。

そのカジノは近代美術館のような造り。かなり大きいと思ったら、どうやら建物としてはヨーロッパで一番大きなカジノらしい。

カンピオーネカジノ

さて肝心のポーカールームに向かうと、20卓以上のテーブルの内10卓ほどが埋まっているではないですか。この日は月曜日だというのになかなかの賑わいです。よしよし、と思ったのも束の間、よく見てみればほとんどはデイリートーナメントのテーブル。キャッシュゲームは€1-2が1卓立っているのみです。トーナメントの後にはみんなキャッシュゲームに来てくれるならいいのですが、何となく飛んだ人は帰ってしまいそうな雰囲気が漂ってます。日本みたいだ。

この日は早めの23:30に我らは引き上げ。もう少し様子を見ていきたいところでしたが、次の日は朝方出発する予定だったので、致し方ありません。その時点でなんとまだ80人ものプレイヤーが残ってトーナメントを続けており、あのペースなら決着がつく頃のは朝方まで掛かりそうですね。

今回の訪問ではイマイチなキャッシュゲーム環境でしたが、ポーカー自体は賑わっている様子。諸々の状況と聞いている話によれば、おそらく時期によってはキャッシュゲームもたくさん立つのでしょう。ミラノはなかなか気に入った街だったので、また機会があればそのついでに足を延ばしてみてもいいかなと思います。

~ イタリア カンピオーネのポーカールーム情報 ~

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カジノ看板

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