次なる目的地はラトビアの首都リーガ。移動はエストニアのタリンからの長距離バスです。Wifi、コーヒー完備の快適バスLux Expressに乗ること4時間。すんなりとお隣の国ラトビアまで到着です。これで一人€22。安い。
リーガには中世ヨーロッパの街並みがそのまま残っていて、世界中にたくさんある「世界で最も美しい街」のうちの一つです。日本語だと矛盾表現とツッコみたくなるところですが、英語でone of the most beautiful towns といえば問題ない表現らしい。
さてまずはこちらのブラックヘッド会館は、14世紀の外国商人ギルドの建物。非常に立派な建物ですが、正面だけに気合いを入れ過ぎているのでちょっとハリボテ感があるような。
中央の広場ではこの時期クリスマスマーケットが開かれ、もちろん中心にはツリーが。冬は寒くて旅行にはオフシーズンらしいですが、クリスマスは一番北欧らしさを感じられるのでこの時期も悪くないものです。
バルト三国は地理的にはこれだけ近くに位置しながらも、それぞれ独自の言語が使われています。エストニア語、ラトビア語、リトアニア語。とはいえ、英語もそこそこには通じるので旅行をする程度であれば問題ありません。
ラトビアの歴史はドイツとロシアの戦いの歴史でもあります。とはいえ現在では戦いの跡を想わせるものはあまり見当たらず、今では城壁等の一部が修復されて残されるのみ。
リーガ観光のハイライトは聖ペテロ教会。写真だといまいち威容が伝えられず残念ですが、街中に高々とそびえ立つこの塔はかなりかっこいい。町全体を従えている風情があります。
(写真消えちゃった)
さらにこの塔は登ることもできます。塔の上から見渡すリーガの街は見事なものですが、展望室は完全にむき出しの外。当然のことながら寒い。
冷えた身体を温めるべくトライしてみたのがブラックバルザム。薬草を漬け込んだリキュールでラトビアでは古くから飲まれているらしく、街ではかなり多くの看板も見かけます。オシャレなロゴではありますが、ぶっちゃけ薬用養命酒ですね。美味しいかは置いといて、まあ体に良さそうな味ではあります。
薬用酒で身も心も健康になったところで向かうはカジノ。リーガにはたくさんの小さいカジノがありますが、ポーカーができるのは数か所のみ。これがその中で最もポーカーが賑わうというオリンピックブードゥーカジノ。
ここでもエストニアと同じく毎日デイリートーナメントが開催されているようですが、キャッシュゲームも並行して毎日稼働しているようです。早速ウェイティングを入れようと近寄る我ら。しかし何やら様子がおかしい。何だか手札多くない?
なんと、リーガでのキャッシュゲームはミックスゲームがメインとなっているのです。種目は以下の4種。
– No Limit Texas Hold’em (Hole card 2枚)
– Crazy Pineapple (Hole card 3枚)
– Pot Limit Omaha (Hole card 4枚)
– 5 card Pot Limit Omaha (Hole card 5枚)
うーむ、全てホールデム系で手札2~5枚の4種目を揃えているとは、なんと美しいシステムなんでしょうか。惜しむらくは、通常のミックスゲームでは無くディーラーズチョイスの形式だということ。ハンド毎にボタンのプレイヤーが2~5枚を選択する形です。これだと、結局のところプレイされるゲームが偏ってしまうんですよね。この日僕がプレイした時には、5PLOが8割、4PLOとCPが1割ずつ、NLTHは一度もプレイされず、といったところでした。
ちなみにステークスは€2-2がメインですが、希望者がいれば€5-10までは立つらしい。実際僕らが訪れた時にもテキサスホールデム€5-10が夜中に立っていました。
あまり期待せずに立ち寄ったラトビアのポーカールームでしたが、ポーカーを楽しむという観点では、ある意味理想的な要件を揃えている良いカジノです。きれいで居心地の良い空間に、キャッシュゲームがきちんと稼働していて、トーナメント飛んだ人の多くはキャッシュに移行する流れが出来ており、色んな種類のゲームをプレイでき、レーキは安く、程良く紳士的で程良く鉄火場な雰囲気。カクテルお姉さんも女神と見まがうばかりの美人です。
ここはまさに社交場として現地の人々の生活に根付いたカジノと言えましょう。これが街に在るのは素直に羨ましいものです。
日本のカジノはその法的性格上、観光向けの大型IRとならざるを得ません。リーガのカジノとは目指す方向性が異なるので同じものができることが無いのは残念ですが、いつの日か日本でも居心地のいいポーカールームができることを期待したいですね。
~ ラトビアのポーカールーム事情 ~
(データ消えちゃった)