シドニーのポーカーはオマハ人気

ここシドニーのザ・スターカジノではANZPT(Australia New Zealand Poker Tour)が開催中。さぞかしプレイヤーも多いことでしょう。今日は麻雀ルームを通り過ぎ、意気揚々とポーカールームに向かいます。ANZPTはもうすでに終盤戦。人も多く、なかなかの賑わいです。

ANZPT

しかしなんということでしょう。テーブルとディーラーをほとんどトーナメントに取られ、キャッシュゲームがほとんど無いとな。稼働はたった3卓。人自体は結構いるのでウェイティングリストは満杯。

これではそもそもプレイ出来ませんし、出来たとしてもタフなゲームを強いられることになりそうです。トーナメント期間中はテーブルがかなりソフトになるものですが、過度に混雑するときは話が別。数時間のウェイティングに耐えてまでキャッシュゲームに座るのは、腕に覚えのあるプレイヤーだけになりがちなのです。

一応ウェイティングを入れてみるものの、どうにもリストは動きません。トーナメントが終わる夜遅めの時間に出直すことにしましょう。airbnb滞在先のインド人夫婦の家に一旦帰宅してお昼寝です。今回宿泊先にはねこがいませんので、もふもふタイムも無くすぐにお休み。

シドニーお昼寝

夜の10時に改めてポーカールームに到着すると、今度はたくさんのキャッシュゲームが立っています。ここシドニーで現在大人気なのはPLO (Pot Limit Omaha)。同じポーカーではありますが、僕らが普段プレイしているテキサスホールデムとは別種目。テキサスホールデムは手札が2枚ですが、PLOは4枚。違いはほぼこれだけですが、ゲーム性は大きく変わるものなのです。

ちなみにゲームを区別するため日本での略称は”オマハ”と”ホールデム”が使われがちですが、オマハだって正式名称はポットリミットオマハホールデム (Pot Limit Omaha Hold’em) ですからね。それ名称の区別になってないし!テキサスと呼ぶのも締まらないのでしょうがないんですが、ちょっとした気持ち悪さが残るところ。いや、我ながら神経質な愚痴をこぼしてしまいました。

PLOは世界のカジノでも近年増えてきているのですが、ここではテキサスホールデムを上回るほどの人気振り。PLOに限らず色んな種類のゲームがプレイされるのは業界にとっても良いことですね。楽しいし。もっとも自分はノーリミットテキサスホールデムが将来的にもメインストリームであるとは思っています。このゲームシステムの美しさ、完成度はそうそう越えられるもんじゃありません。

5カードドローポーカー?まあ、それはそれでね。

このままでいい

さてウェイティングしてると、友達のポーカープロのダズが居ました。ゴリラ系の風貌ながらめちゃめちゃかわいい笑顔をするナイスガイ。彼によると、最近テキサスホールデムはタフになっているそうな。絶対PLOの方が良いということなので、シドニーを本拠地とする彼の勧めに従って1-2-5PLOをプレイすることにしましょう。

座って3ハンドも経過すればすぐに分かります。確かに、すごい。テーブル全体がめちゃめちゃルースアグレッシブです。

その中で本日のハイライトはこちら。3betからのフロップ3wayオールインで800bb pot (4,000AUD)。パーフェクトなフロップで見事な絡み合い!小躍りしてたら、QTが落ちて上ストレートに全部持っていかれました。ぐう。

オマハビッグポット

ただこれだけ絡み合った形でもエクイティ79% (Tie時はエクイティ半分なので) しか無いんですね。オマハでそれだけあれば圧倒的とは言えるんですけど。正直なところ、フロップでハンド開いた瞬間はもう少し有利で80%は超えるかと思ってました。まだ勉強足らんわ。

4,000AUDポットを落としてしょげ返ってましたが、隣のテーブルを見るとそれも馬鹿らしくなってきます。そこは100-100-200PLO。オマハはテキサスホールデムと比べてギャンブル性が高く、ポットも非常に大きくなりがち。1,000bbぐらい一晩で簡単に動きます。つまり、このテーブルでちょっと噴けば、その勝ち額はANZPTメインイベントの優勝賞金すら超えてしまうのですよ!うう、庶民を馬鹿にしたゲームしおってからに。いつかそこに座れる身分になりたいものです。

~ シドニーのポーカールーム事情 ~

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