ギャンブル攻略法を本邦初公開(前編)

今回の投稿を読んでくれたあなたは、とても幸運です。ギャンブルで勝てる秘密の攻略法を、あなたにだけ特別にお教えしましょう。これであなたも今日から勝ち組だ!

雑誌の裏広告のような怪しげな書き出しですが、カジノでの必勝法というのは、ギャンブラーなら誰しもが一度は妄想してみる話。実は僕もかつて、あるカジノゲームマシンの攻略法を自主開発したことがありました。今日はそんな昔話を聞いてもらいたいと思います。

攻略の対象となる機種は、マシンブラックジャック「ROYAL MATCH 21」。ディスプレイに映ったディーラーとプレイするタイプのマシンです。

旧世代筐体軽

このマシンの仕様をよくよく読み解いてみれば、ルールに反することなく充分なプラスエッジが得られることに気付いたのが2012年の冬頃。ラスベガスでのポーカー修行中に、ギャンブラーの教養としてブラックジャックも併せて勉強していた最中のことです。

ただし、攻略法が有効なのは古いタイプの機種のみ。つい最近まではラスベガスのサーカスサーカスカジノにも3台設置されていたのですが、今回訪れた際に、とうとう次世代機に置き換わってしまいました。このモダンな雰囲気の次世代機には、攻略法が通用しません。ああ、憎らしい。

新世代筐体

まず前提知識として、ブラックジャックは一定の条件を満たせば、カードカウンティングと呼ばれる手法を用いることで利益を得ることができます。カードカウンティングとは使用されたカードを記憶し、自分に有利な状況で賭け金を大きくすることで利益を上げる手法。映画「ラスベガスをぶっつぶせ!」や「レインマン」でも取り上げられているので、ご存知の方も多いでしょう。映画では効果が若干誇張して描かれている気はしますが、実際に存在する技術です。

ぶっつぶせ軽
レインマン軽

   

当然ながら、この「ROYAL MATCH 21」はカードカウンティングが機能しないよう設定されています。ところが、特殊な計算を駆使すればその仕様の不備を突くことができ、カードカウンティングによる攻略が可能となるのです。

しかもこの筐体のベット額は$1 – $500。スプレッド500倍でカウンティングし放題となれば、ブラックジャックプレイヤーにとっては垂涎の条件です。

攻略のキーポイントとなるシャッフルタイミングに関する仕様は、以下のようになっています。

・使用するのは6デッキ
・シューの2/3まで使用した時点でシャッフル実行

着席した時点では、シューのどの時点まで進んでいるかが分からないところがミソ。これでは、どの時点からカードカウンティングを始めればいいか分かりません。裏を返せば、内部的にシャッフルが実行されるタイミングさえ分かってしまえば、カードカウンティングで攻略することができるのです。

さて、勘のいい人は上記仕様を見ればピンと来るでしょう。シャッフルタイミングの割り出しは、原理的には比較的簡単に出来てしまいます。

6 デッキ使用ということは、同一カード7枚の出現が確認できればその間にシャッフルが行われたことが確定します。出現したカードを記録し、複数種カードの7枚出現のタイミングを連立させればシャッフルタイミングが検出できてしまうのです。

とはいえ、実際の計算はそれなりに複雑。さすがに暗算では対応するのは無理でしょう。ということで作成したのがこちらの攻略法プロトタイプ。シャッフルファインダー君です。

シャッフルファインダー

iphoneの表計算アプリに出現カードを記録していき、データが溜まったある時点で自力で連立式を解くというもの。原理上はこれで充分なはずですが、ここで立ち塞がってきたのはヒューマンエラー。かなり工夫を重ねてインターフェースを向上させたのですが、それでもやはりまれにミスが起きてしまう。そしてこの攻略法の性質上、一度のミスが命取りになるのです。

そしてこの頃、本業のポーカーで大下振れが始まります。毎日ポーカーでひたすら負け続ける日々。もう少し試行錯誤をしてみたかったのですが、金銭的にも精神的にも、ブラックジャックなどやってる余裕が無くなってしまいました。

転機が訪れたのは、2014年春、MIYUKI氏 とアメリカ周遊ポーカー修行の旅に出たときのこと。ラスベガスに立ち寄った際に構想を話したところ、好奇心旺盛な彼は興味を持ち、協力してもう一度攻略法を練り直すことになったのです。

再び動き出すビデオブラックジャック攻略プロジェクト。続きは後編へ。

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