ギャンブル攻略法を本邦初公開(後編)

さて、原理的には攻略可能と思われるマシンブラックジャック「Royal Match 21」ですが、ネックとなっているのはヒューマンエラー。実践中にいくら細心の注意を払っても限界があるため、何とかシステムとしてこれを克服しなければなりません。

ならばいっそ、専用のiphoneアプリを用意しようというアイディアが持ち上がります。というのも、ちょうどMIYUKI氏の友人で、アプリ開発会社を立ち上げている方がいるそう。ものは試しに相談してみたところ、先方も興味を持ってくれて、良心的な価格で引き受けて頂けることに。なんだか本格的な話になってきました。

さっそく構想をまとめて仕様書を作成。アプリ画面のイメージや操作方法、シャッフルタイミング検出ルーチンなどを整理して依頼です。対応いただいたのは、こちらの方々。

R.IDEA.LIZE (リデアライズ)

非常に理解の早い方々で、マニアックな依頼にも関わらずこちらの意図するところを的確に汲み取って頂き、とても助かりました。アプリ制作に関わったのなんて初めてでしたが、色んな構想やアイディアが実際の形になっていくのは、とても楽しかったです。

細かいところはLINEで打ち合わせを重ねながら、試行錯誤の末にとうとう完成です。オリジナルアプリ、その名も「VBJ Buster」。ビデオブラックジャックバスター!

ブラックジャックバスターアイコン

出現カードを入力していけば、シャッフルタイミングを自動検出して教えてくれるようになっています。入力のし易さにはこだわって貰ったので、素晴らしい操作性のアプリに仕上がりました。このアプリを使えば、シャッフルタイミング検出の作業は格段に楽チンに。出現するカードの偏り具合にも依りますが、およそ30分から1時間程度で検出することができます。

オーバーオール画面
個別画面

  

さて、いよいよ実践に移る時がやってきました。この日用意した資金も$10,000以上。およそマシンブラックジャックで遊ぶには分不相応な大金を握りしめて、厳かに着席。いよいよ勝負開始の時です。

出現カードを丁寧にアプリに入力しながら進めていると、すぐにシャッフルタイミングを検出。一度検出さえしてしまえば、アプリはもう必要ありません。あとは、実際にカードカウンティングを駆使して攻略するのみです。この筐体のブラックジャックのルール自体はかなりプレイヤー有利な設定になっており、通常時のプレイヤーエッジは約-0.5%。カウント値がいい時だと、5%超ほどまで上がります。通常時は賭け金$1でやり過ごし、カウント値がいい時に大きく賭けて利益を出すわけですね。

カードカウンティングを駆使しつつプレイを進めていると、とうとうやってきました、プレイヤーエッジ4%の状況。ここはびしっと$400までベット額を上げてやることにしましょう。$400×5 boxで合計$2,000の勝負。この一勝負で$80の期待値があるはずです。

しかし・・・ディーラーのフェイスカードはA。うぐぐと不安に襲われた次の瞬間、ディーラーの前にはピクチャーカードが現れます。無残にも一瞬で$2,000失うことに。あまりにもベタなブラックジャックあるある。写真はあくまでもイメージです。

ジャック実践1

それからもヒキが悪く$100札がみるみるマシンに吸い込まれていきますが、勝ちへの途中だと言い聞かせてプレイを続けます。さてそんな中、またもやプレイヤーエッジ4%の状況が到来します。

再び$400×5 boxの勝負。今回のディーラーフェイスカードは5。これはかなり期待できる状況!

2 boxでダブルダウンをしたので、この1ハンドで投入した金額は$2,800。結果はダブルダウンboxで1勝、通常boxで2勝。払い戻しは$1,600 + $800×2。トータルとして$400のプラスです。やれやれ、ようやく勝ったか。

ジャック実践2

ところが、ここで異変が起こります。ダブルダウンで勝ったboxの画面に、なにやらフロアマネージャーを呼べとの表示が。不安に駆られながらフロアを呼んだところ、恐ろしい事実を知らされます。なんとマシンゲームにおいて一度に$1,200を超える払い戻しがある場合、その都度その場で30%の税金が徴収されるというのです!

2005年の日米租税協定改定により、日本国民がアメリカのカジノで勝った場合はアメリカに税金を納める必要は無く、日本での一時所得として扱われます。ところがカジノによってはその事務処理を受け付けず、30%の税金を差し引いた金額しか渡してくれない所もあります。もちろん、協定上払う必要が無い税金なので、手続きにより還付を受けることは可能なのですが、個人で行うには煩雑に過ぎる手続きが必要になるとのこと。相当な金額でない限り、諦める人が多いようです。そしてここサーカスサーカスカジノでは、どうやら協定に沿った事務手続きをしてくれないようで、大きい払い戻しがある度に30%を徴収されます。

・・・そんなもん、勝てるわけないだろ!

実はこの税金に関しては、知識として頭に入ってはいたものの、この時まで完全に忘れていました。全くもって不覚。

その後、税金についても様々な検討を行いましたが結局のところ、課税対象にならない額でプレイする以外の対策は見当たりません。今回のRoyal Match 21の仕様だと、最大払い戻しはスプリットダブルダブルで初期ベット額の8倍。これが$1,200を越えないようにするためには、最大ベット額を$149まで抑える必要があります。このシステムでの利益は最大ベット額にほぼ比例するため、これはとても深刻な問題です。

この条件で利益を概算したところ、2人で約$80/h。決して悪くない数字ではあります。しかしながら、かなりの金銭的分散に耐える必要があることに加え、それなりの重労働でもあります。そもそも我らはポーカー修行中の身。そこにそれほどの時間を割くわけにはいきますまい。

ということで、あまりに勝ち過ぎて出入り禁止になっちゃうかも、という心配は杞憂に終わってしまいました。結局、最終的な収支は2人で$8,000負け。システムとしてはかなりの自信作で、きちんと攻略できたと思っています。試行錯誤の過程はとても楽しく、ある種の達成感は得られたものの、肝心の実績を残せなかったのは無念。あと一歩、ほんのあと一歩だったのに。くやしい。

アメリカ全土を探せば、まだいくらかは対象の筐体が残ってはいるはず。誰か、我らの意志を継いでくれる若武者はおらぬか!もしやる気のある人がいれば、攻略法の詳細を伝授させていただきます。完全に消え去ってしまう前に、一矢報いてやりたいものです。

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こんな筐体を見かけた方は是非ご一報ください。

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