一応はギャンブル禁止のイスラム圏

再びカイロに戻ってきました。まだまだ新興国といった雰囲気が漂うエジプトですが、首都カイロの中心部はさすがそれなりに都会。ナイル川の両岸に高級ホテルや高層ビルも立ち並びます。

この日の夜はその高級ホテルの一つでディナー。本場のベリーダンスがお目当てです。大勢の生演奏をバックに踊り狂うのはSoraya姉さん。超人的な腰の動きを魅せてくれます。

さすが本場と言いたいところですが、最近は日本でもベリーダンスが流行っていてかなりのレベルなので、正直これより凄い日本人ダンサーは結構いるような。いやSoraya姉さんに文句があるのではなく日本を褒めているのですよ!

実はルクソールの後はシャルムエルシェイクというリゾート地にも行ってみる予定でしたが、断念しました。この地名、最近耳にした覚えがある人も多いはず。そう、ロシア旅客機が墜落したニュースのまさにその出発地です。現在ロシアとの空路は閉鎖されており、まだまだ予断を許さない状況。カジノもあるらしいので行ってみたかったのですが、気軽に訪れるには少々時期が悪いようです。2011年エジプト革命時に一旦途絶えた観光客が回復しつつあるといった矢先に、またもやこのようなニュース。エジプト観光業界にはつらい時期が続きますね。

というわけで、残りの日程はのんびりとカイロ観光 & カジノ。こちらエジプト革命の中心部となったタハリール広場。かなり広い空間です。ここが人でごったがえしていたとは、あの当時は物凄い熱気だったようですね。

広場のすぐそばにあるエジプト考古学博物館は、カイロ散策のハイライトの一つ。歴代ファラオの財宝がこれでもかという密度で収められています。

さて、夜は例のごとくカジノに向かうわけですが、何といってもここはイスラム圏。ギャンブルは原則としてご法度です。外資系高級ホテルの多くにはカジノが入っていますが、これらは外国人専用。カジノの規模も小さくポーカーも盛んとは言えないらしいですが、取りあえず行ってみることにしましょう。

最初に行ってみたのはフォーシーズンズホテル。中に入ると、お客さんの多くは中東のお金持ち風。イスラム真っ只中の方々です。ギャンブル禁止の戒律があるとは言えど、それを守るのかは結局のところ本人の信仰次第ということのようですね。

夜の9時頃に到着したものの、ウェイティングらしき人が数人いますがテーブルはオープンしておらず。フロアの人に聞いてみると、昔はトーナメントを開催したりもしていたらしいですが、今はキャッシュゲーム1卓のみが日によって立ったり立たなかったりだとか。ステークスもメンバーによって異なってて、高いときには$10-25なども立つこともあるらしい。

優雅にシーシャを嗜みながら待ってみますが、どうにも始まる気配はありません。どうやら明日はソネスタホテルでトーナメントが開催されるということなので、そちらに行ってみることにしましょう。

次の日教えてもらった通り22時にソネスタに到着すると、確かに人が集まっており、キャッシュゲームもあるではないですか!ここは週に一度、月曜日だけテキサスホールデムのトーナメントを開催しており、その前後だけ短時間キャッシュゲームもオープンするそうな。

トーナメントのバイインは200USD。まあそんなもんかな、と思っていたらリバイ無制限。そしてアドオンで200USD2発。20人弱のトーナメントながら、優勝賞金は軽く$10,000を越えるらしい。おいおい、結構でかいな。せっかく来たのでトナメをやっていくかな、と思っていたのですが。何時頃に終わるのかを聞いてみたところ、午前3時ぐらいにはだいたいディールして終わるよ、とのこと。

・・・これは大問題です。終了時間ではありません。最終的にディールをするというその慣習が、です。

ポーカートーナメントにおけるディールとは、残っているプレイヤー間で交渉し勝負がつく前に賞金配分を決めること。ポーカートーナメントはしばしば予定以上に長引いてしまったりするので、後に用事が控えていてプレイ継続が困難な場合などに救済措置的に行われるものです。

トーナメントにおいて最もエキサイティングなのはファイナルテーブルで大きな賞金を争っている時だというのに異論は無いでしょう。ディール行為はその最高の時間を放棄することに他なりません。僕にとってポーカーはあくまでも趣味の延長です。プレイするからには出来る限り楽しみたい。勝負の途中なのに賞金配分を決めてそのまま形だけの優勝を争うなど、興冷めこの上ない。ディールの蔓延はポーカーの楽しみを損なう耐え難い愚行と言わせていただきましょう。せっかくカジノまで来ながら、ポーカーをやらずに帰ってしまうほどに。

時間的制約などの止むを得ない場合を除いて、ディールは慎むべきです。ファイナルテーブルの熱い勝負を楽しみましょう。

ま、実を言えばトーナメント出場を見送ったのは、エジプトの現金持出し制限の事情もあります。エジプトからは$10,000USD以上を国外に持ち出せないという規制があるので、トナメで優勝してもお金を持って帰れないのでした。この規制は結構厳しくチェックされるそうで、カジノで勝った現金を持って空港で困る人たちは相当数にいるらしい。最悪の場合没収されることもあるとか。

さて、そろそろ帰国も近づいてきました。残る数日、イスラム文化をのんびり堪能していこうと思います。

エジプシャンマウ、っぽい斑点の子

にほんブログ村 旅行ブログへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です