格闘ゲームの祭典EVO

ドキュメンタリーの子猫たちに負けじとポーカーばっかりのラスベガス生活です。

基本的に休みなど無しで打ち続けている僕ですが、この日は珍しくポーカーオフ。何やらeスポーツの大会があるということで見に行ってみることにしました。やってきたのは格闘ゲームの祭典Evolution Championship Series 2016、通称EVO。格闘ゲーム業界では最も有名な大会だそうで、ポーカーで言えばWSOPのような位置付けらしい。

全3日間の開催で、この日は決勝戦のある最終日。会場となるのは金ピカカジノホテルのマンダレイベイです。

マンダレイベイ

僕の中学、高校時代はまさに格闘ゲーム全盛だった時代。放課後はゲームセンターで格闘ゲームをしながら、仲間を待ってカラオケになだれ込む毎日でした。僕が通っていた街では高校生向けの価格破壊が起こっていて、格闘ゲームは50円/2クレジット、カラオケは100-200円 /1時間という破格の環境。懐かしい時代です。

さてカジノに入ると、EVOの看板が現れました。コンベンションセンターで大々的に開催されているようです。

エボ看板

会場はさすがの賑わい。中央のビジョンにはもちろんゲーム画面が映し出されています。ゲーマーっぽい風貌ながら筋肉モリモリの人達がいっぱいいるのはさすがアメリカといったところでしょうか。

僕は漫画だけはめちゃめちゃ好きで詳しいんですが、その他のいわゆるオタク属性はほとんど持っていません。アニメ、ゲーム、アイドル、パソコンの話題はほとんどわからず、ゲームの祭典などはまさにアウェイの世界。心休まるギャンブル界が恋しくなってきます。

エボ会場

EVOで行われるゲームタイトルは9つ。中でもオオトリを務めるメインイベント的な存在なのがストリートファイターV。ブイじゃありません。ファイブです。当時僕らが熱くなったストⅡからすでに3作も進んでいると思うと時の流れを感じますね。

む、ポッ拳?ポケモンキャラによる鉄拳、だと・・・?そんなものにまで世界大会があるんですね。

格ゲータイトル

いよいよストVが始まりました。この最終日まで残っていたのは8人。かの有名なプロゲーマーウメハラ氏は既に敗退してしまったそうですが、それでも8人中6人が日本人。eスポーツ界では世界に後れを取っているとされる日本ですが、格闘ゲームについてはかなりの勢力を誇っているようです。

熱いコンボが決まったりすると風船棒を打ち鳴らして大盛り上がり。ここら辺はスポーツ観戦と全く同じ感覚ですね。

エボ風船

決勝は日本のふーど氏 vs 韓国のINFILTRATION氏。おじさんはてっきりゲームセンターの筐体でのプレイをイメージしてましたが、今はプレイステーションなんですね。そりゃそうか。それぞれ自前のコントローラーを膝の上において戦うようです。

しかし正直なんというか、世界大会決勝なのにあんまりカッコ良くない・・・ような。いえ、感性の旧いおっさんの暴言をお許しください。

エボ画面

ふーど氏は惜しくも敗れ、参加者5,107人の頂点に立ったのはINFILTRATION氏。優勝賞金約$50,000を獲得です。ちなみに賞金の原資はエントリー費$10と主催者側が提供する$50,000。賞金総額の60%が優勝者、以下8位までが賞金獲得となります。この賞金額をどう見るかは、個々人の判断に委ねることとしましょう。

ゲームの大会なんて見たのは初めてでしたが、eスポーツの盛り上がりを垣間見られてなかなか興味深いものでした。ただ強く実感、というか再確認したのは、勝負事の世界においてポーカープレイヤーは他に類を見ないほど金銭的に恵まれているということ。単純な市場の大きさだけではなく、マネーフローの構造自体がポーカーとeスポーツでは全く違うのです。なかなか盛り上がりきらない日本のeスポーツ市場ですが、いたずらに煽るだけでなく現実の経済的な市場などを夢見る若者に理解させてあげるのは良識ある大人の責務ですね。

さて、そんな大人の責務を果たすべく、ポーカー界のリアルをお届けするドキュメンタリーももうすぐ最終結果報告。7/下旬には公開しようと思いますので、楽しみにお待ちください。

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